「AIで音楽を作る」──
そんな言葉を最初に聞いたとき、あなたはどう感じますか?
驚き、戸惑い、あるいは少しの不安。
でも今、ChatGPTとSunoという2つのツールを使えば、
たった数分で“プロ並み”の歌・歌詞・楽曲が完成する時代になりました。
私は幼少期からピアノを弾き、大学時代にはDTM(デスクトップミュージック)で作曲をしていました。
それでも、今のAI音楽が生み出すクオリティには本気で驚かされます。
これは革命です。もはや音楽の概念そのものが変わり始めています。
🎧今回こちらの記事で作った音楽はこちら!
ChatGPT:言葉から世界観を生み出すAI。歌詞、ストーリー、タイトルを瞬時に提案してくれます。
Suno:AI作曲・ボーカル生成のプラットフォーム。入力した歌詞とスタイルをもとに、まるで人間が歌っているかのような楽曲を自動で生成します。
この2つを組み合わせると、音楽制作のプロセスが一変します。
従来なら1週間、1か月かかっていた作業が、今ではたった数分。
しかも、クオリティはまさに“プロレベル”です。
AIがここまで進化すると、
「プロミュージシャンの仕事が奪われてしまうのでは?」
と心配になる方もいるかもしれません。
けれど、私はこう考えています。
音楽の本質は“技術”ではなく、“信頼と感情の共鳴”です。
AIがどれだけ高音質であっても、人間同士が築いた絆や共感の深みにはまだ届かない。
だからこそ、AIは人を超える存在ではなく、“支えてくれる相棒”なのです。
「歌詞ってどうやって書けばいいの?」
作詞を始める多くの人が最初にぶつかる壁です。
構成(Aメロ・Bメロ・サビ)や韻、感情表現──。
考えることが多すぎて、手が止まってしまう。
でも、今はたった一言で始められます。
そう、「歌詞書いて」と伝えるだけでいいんです。
💬 実際のChatGPTとのやりとり
「今アイドルの曲が聞きたくて。Perfumeってそういえば、一時休止したよね。
曲作れるかな?歌詞書いて。」
数秒後、ChatGPTは本当に“Perfumeのような”
キラキラしたアイドル曲の歌詞を生成してくれました。
最初は鳥肌が立ちました。
あの頃、大学で夜通しDTMをしていた自分が、何時間も悩んで書けなかった歌詞を、
AIが一瞬で生み出してくれるなんて——。
これが、AI音楽時代の幕開けだと感じた瞬間でした。
ChatGPTで作った歌詞を、今度はSunoに渡します。
Sunoは、入力したタイトル・歌詞・スタイルから、AIが自動で楽曲を構築します。
たとえば、以下のような設定を入力します👇
🎵 楽曲タイトル:DATA BLOOM
スタイル(Style)
A futuristic and emotional J-Pop style song with bright electronic sounds and a gentle, clear female vocal.
Shimmering synth layers, catchy rhythmic beats, and soft reverb to create a dreamy, digital atmosphere.
The song should sound like an energetic and hopeful idol pop track with a little melancholy.
Style: futuristic J-Pop × electro idol pop × cinematic emotion.
歌詞(Lyrics)
Verse 1
ひとりきりのスクリーンの向こう
誰かの声 微かに響く
「好き」も「嫌い」もデータに変わって
夜を照らすシグナル
Pre-Chorus
触れられない心が踊る
光の粒を手繰り寄せて
(baby, まだ見ぬ君へ)
Chorus
Bloom in the data, bloom in the sky
消えない夢を今アップロード
鼓動はまだここにある
未来はきっと delete できない
(以下略)
そして「Create」ボタンを押すだけで──
Perfumeのような、透明感のあるアイドルポップが完成します。
初めて聴いたとき、正直、鳥肌が立ちました。
これがAIの音楽なのか。
注意すべきなのは、既存アーティストの歌詞や楽曲をそのまま使うのはNGということ。
ChatGPTやSunoを使う場合も、必ず自分のオリジナル要素を入れましょう。
この「DATA BLOOM」は私自身が制作した完全オリジナル作品であり、
著作権フリーとして公開しています。
どなたでも自由に使っていただけます。
1️⃣ ChatGPTに「歌詞書いて」と入力する
2️⃣ 生成された歌詞とスタイルを確認
Suno用の完全プロンプト版もChatGPTが主体的に作成してくれるので、そのまま「うん、やって」と指示をします。
3️⃣ 「PerfumeやYOASOBIなどの制限アーティスト」を外して再生成
4️⃣ タイトル・歌詞・スタイルの3つをSunoにコピペ
SunoはGoogleで「suno」と検索し、「Suno―AI for Music Creators」のリンクをクリックします。
タイトル・歌詞・スタイルの3つをSunoにコピペします。
5️⃣ 「Create」ボタンを押して完成!
My Workspaceに「DATA BLOOM」の楽曲が作られましたので、さっそく聴いてみましょう。
6️⃣ 気に入らない場合はリマスター機能で再構築
7️⃣ 保存・公開・YouTubeなどにアップロード
これだけで誰でも“プロ品質”の楽曲を自動生成できます。
AIが音楽を作る時代。
でも、その音楽を「聴きたい」と思うのは、やはり人間です。
AIが生み出す音を“作品”に変えるのは、あなた自身の感性。
だからこそ、AI音楽アーティストという新しいジャンルがこれから確立していくでしょう。
おわりに:音楽を取り戻す力を、AIとともに
かつて憧れたアーティストが解散してしまっても、
そのような音楽を“再び創る”ことができる。
AIは音楽を奪うものではなく、もう一度夢を見せてくれる存在です。
そして何より、「作りたい」と思う情熱こそが、
音楽を美しく響かせる最大のエネルギーだと思います。
🎧 実際の楽曲はこちらから
🔗 YouTube:DATA BLOOM
執筆:のりひと / Regulus Kingdom Project
Twitter・YouTubeにて「レグルス王国の物語」を公開中。
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